Lookerの強力なデータデリバリーパターンの一つにEmbed (埋め込み分析) があります。
既存のアプリケーションやポータルサイトにiFrameでLookerのLooksやダッシュボードを埋め込むことでユーザーが複数のアプリを行き来することなく(もっと言うとBIツールを見ていると意識することすらなく)、いつも見ている場所で必要なデータを自然に見られるようしてあげることは、データの民主化を進める上でも有効な手段の一つとなります。
SalesforceへのEmbedについては既に多くの記事がでておりますので、本記事では次いでお問い合わせの多いSharePointページへのEmbed方法をご紹介します。
Salesforceへの埋め込みについてはこちら?
Looks や Dashboards のSalesforce (SFDC)への埋め込み
前提条件:
Looker !!!
SharePoint (Microsoft 365) の管理権限
Embedの方式はPrivate Embedとする* (閲覧ユーザーはLookerのアカウントが必要となります)
*LookerのEmbedには大きく3つ (Public, Private, SSO) の方法があります。用途・要件に応じて方式を選択しましょう。
今回は例として主要KPIをMultiple Value Vizで可視化したシンプルなLookを用意しました。
Step 1で作成したLook / DashboardのURLを元に、Embed用のURLを取得します。と言っても /looks/ を /embed/looks/ に変更するだけです。
https://<<instans_name>>.looker.com/looks/816
↓
https://<<instans_name>>.looker.com/embed/looks/816
まずはSharePointページの編集モードに入ります
Webパーツとして埋め込みたい場所(矢印の部分)をクリックします
「埋め込み」オプションを選択
Step2で取得したURLを元に、以下のようにiframeの埋め込みコードを記載
<iframe src='https://<<instance_name>>.looker.com/embed/looks/816'
width='600'
height='300'
frameborder='0'>
</iframe>
※ 初めてEmbedする場合は以下のようなエラーが発生するので、こちらを参考にLookerのURLドメイン (<<instance_name.looker.com>>
) を許可されているサイト一覧に追加します。
上手くいくと以下のようにLookが埋め込まれた状態になります。仕上がりを見て適宜 height の値等を調整し、問題なければ「再発行」をクリックしてパブリッシュします。
このように、非常に簡単にSharePointにLooksを埋め込むことができました。
尚、今回はPrivate Embedの方式を採用しているので、以下にご注意ください。
ユースケースやご要件によっては Public Embed あるいは SSO Embed の方式を選択した方が良い場合もありますので、適宜Fitする方式を選んでいただければと思います。どの方式を選んで良いか分からない!という場合はお気軽にご相談ください!